埼玉県での上映 埼玉県上映実行委員会 山﨑秀弘
1.主な経緯
2019.12 制作委員会から埼労連に申入れ(準備会3回:呼びかけ人22人、実行委員16人)
2020.04.04(土) 県実行委員会結成+試写会(コロナ感染拡大で会場を変更して開催)
機関紙等に紹介記事掲載(埼玉革新懇ニュース、埼労連新聞、新埼玉新聞など)
05.07(木) 第1回事務局会議(以降、計7回)
05.18(月) チラシ案作成
05.26(火) 協力要請開始(労組、民主団体オルグ)
06.08(月) 会場手続き
06.18(木) 上映回数変更(午前午後2回→全日4回)
06.27(土) 第1回実行委員会
(チラシ・チケット配布開始、実行委員会ニュース発行計13号)
07.30(木) 公共施設使用料軽減要請(県、8/3市)
08.06(木) 新聞折込依頼(8/23または8/30折込)
08.29(土) 第2回実行委員会
09.17(木) 準備作業
09.19(土) 上映会(要員:1回あたり20人・協力12団体)
10.29(木) 総括会議(実行委員会は継続・残金はプールし、地域上映会をサポート)
2.参加者について 620人 (*1回目、満席にて返金 4)
3.会計について
① 収入計 471,934
②支出
1 会場費 64,240
2 会場付帯費 20,000 10,720 マイク、スピーカー、ライトなど
3 チラシ代 40,000 45,680 3万枚(A4版・カラー両面刷)
4 映写代 120,000
7 事務局費 10,000
8 実行委員会費 38,990 実行委員会会場費(3回)
9 予備費 21,260 除菌用具3546 計323,329
4.2020年9月19日の上映に当たっての考え
① 現状
・使用条件:コロナ感染防止対策から入場数制限で座席定員478の半数 239人
・会場使用料:変更なし(入場料金割り増しの見直しを要請したが)
② 上映理由
・映画は黙ってスクリーンを観ることから飛沫感染のリクスは少ないこと(実際に映画での感染は確認されていない)
・公的機関の判断として感染防止対策として人数制限をおこなっていること
・コロナ禍での労働環境悪化の現状は、映画のリーマンショック時をも超える状況であることからも「今、観てもらい」映画であること
③ 方針変更
・上映回数:2回→4回に変更 (目標500人以上: なので、max478→956人へ)
・1)2回上映だと採算がきびしいこと、2)他会場の開催目途が人数制限により立てづらいこと3)3密のリスク分散を図るための努力として可能な回数を上映すること
・上映時間: 1) 10:30~12:30 2)13:30~15:30 3) 16:00~18:00 4)18:30~20:30
④ 料金設定
・一般前売り券1200円、当日券1400円、小中高校生券800円 【実行委員会への納金額】
・各団体において、独自割引は可
⑤ チケット販売
・5枚1セットとして、それぞれが販売 【代金と残券を実行委員会へ返却】
⑥ 鑑賞にあたってのルールについて
・座席は自由席(1席ずつ空けて利用)利用可能定数を超える場合は次の回まで待ってもらう
・満席で入場できなくなった場合は、次回入場の優先扱いする(次回観れない者には払戻す)
・鑑賞時間帯を把握するため、販売時に可能な範囲で確認をお願いします。(高齢世代の方は1回目および2回目に多く鑑賞されることが想定されるため、その他の方は3回目または4回目を基本に計画されることが有効と想定される)
・入場者は、コロナ対策として参加票(氏名・連絡先)の提出とマスク着用、手のアルコール消毒をお願いする
・開場は各回とも上映の25分前
・不測の事態(感染症第2波等により会場が使用できなくなった場合など)は、上映会を延期することを基本にチケットは有効とする。希望者に対しては払い戻しを行う
5.感想と課題
① 上映にあたって、「時の行路」が完成したことは承知していたが、実際に自主上映の経験がなかった埼労連としてはどこからも話がないもとで2019年中は情報待ち状態であった。
② 2019年12月になって、制作委員会から埼玉県内での自主上映についての依頼があり、そこから具体的検討が始まった。
③ 上映に向けて、経験のある民主団体等に声をかけて実行委員会事務局を固め、呼びかけ人など体制の検討・調整を始めた。併せて申し合わせ事項(規則)を作成した。
④ 制作委員会の提案では準備期間約半年の目安が示され、あとは主要な団体日程と会場の空状況を確認して開催日程を調整した。 ➡ 会場確保に苦慮し9月19日(土)に決定 ➡ 当初は午前午後の2回上映(夜間は使用料が高い)として準備を始めたが、コロナ感染防止対策として定員の半数に制限されたことで、採算が厳しい見通しとなり、「中止」ではなく「4回上映」することとした。
⑤ 呼びかけ人と配券を担う実行委員などを対象として無料試写会を兼ね実行委員会を実施 ➡ 事前準備と上映までのスケジュールを考慮し4月4日(土)とした。 ➡ コロナ感染拡大により公共施設が使用できなくなったが、会場を変更して開催。
⑥ 配券は、5枚セットで個人個人に要請することを基本としたが、コロナ感染で1回目の緊急事態宣言が4月7日~5月25日に発令されたことや収束のめどが立たない状況下で、労働組合の中には行動自粛から受け止めが弱く配券に苦慮した。
⑦ 声かけを広げる中で、意義を受け止めてチケットを組織購入するケースもあり合計で982枚となったが、実際鑑賞した人数は620人で、採算上、実数では厳しい結果であった。(全県対象としたことやコロナ対策で会議等の会場費や消耗品などで費用が増えたことも影響)
⑧ 午前中の回は満席となったことや620人中、賛同券と協力券で83人、当日券で95人など、1日限りの上映だったため、4回としたことは有効だった。
⑨ 感想用紙には「ひとりの人間として、労働者として、尊厳を守り抜くことの重要性。感動しました。」「本当にリアルで負けられないという気持ちが湧いてきました。」「厳しい現実。でも家族の愛、仲間の愛に心が和みました。」など、好評で上映した意義はおおきかった。今後、地域上映会をサポートしていくことにしており、7月18日(日)に越谷において上映会が開催される。
⑩ 引き継ぎたい点として、1)配券者を早めに、より多く確保すること。2)集約点検は、実際に販売した数を押さえること。3)コロナ禍では参加票を必ず提出してもらうようし、アンケートや感想は可能なら記載してもらう形にすること。(できれば、チケットの裏面に氏名・連絡先欄で回収)
⑪ コロナ禍で人数制限のため採算が気になるが、打って出る構えと状況共有で広めていくことが鍵。
2回目、埼玉の経験を掲載しました。貴重な経験です。生かしていただければと思います。