コロナ感染や「非常事態宣言」が出され、上映にこぎつけるまで大変な苦労を強いられるも、上映を成功させた多摩市の報告を掲載します。これで、依頼した上映の経験は以上になります。今後の上映に向けてのご意見をお寄せいただければと思います。
多摩市での上映 多摩市上映実行委員会 水谷 和子
1.実行委員会結成まで
中央推進会議の一員として取り組みに参加し、映画完成を経て、地元多摩市での上映会に向け協力を依頼し、地域NPO活動をしている方、元JMITU勤務の方の3人で上映会立ち上げの準備を進める。原作者田島一さんと挿絵を描いた中西繁さんの講演会をそれぞれ取り組み、そこで実行委員会への参加をよびかけていく。2019年6月実行委員会開催、15,6名の個人、団体参加。
上映日2020年3月27日(金)・多摩市ベルブホール・定員792名目標。
2.運動のとりくみ
実行委員会は上映経験のないメンバーであったが、多摩市では“平和映画上映会”を30年取り組んでいる団体があり、上映に向けてその経験を参考にしながら取り組んだ。
- 申し入れ団体
・年金者組合、新婦人、生活と健康を守る会、多摩市議会(4会派)、多摩市職労(全労連、連合)
保育園労組(2か所)
・プレイガイド“寄り合い等のNPO活動関係”(4か所)
- 個人への依頼
- 宣伝、アピール
・新聞折り込み 赤旗 団体発行機関紙、もしも
し新聞ミニコミ誌
・永山駅宣伝(1回)
・ポスター掲示依頼 市内書店3か所、各団体事
務所掲示板
・各団体主催の行事、会議にアピール参加と発行
機関紙へ掲載
3.コロナ感染における取り組み状況
上映日1か月を前にコロナ感染が大きく報道
される。
チケットの配布が300枚余りの中、最後の1か月が勝負という時の出来事である。自粛ムードの中3月末非常事態宣言が出され、上映会場も閉鎖となる。
幹事会の中からは、“上映取りやめては?”の声も出たが、実行委員会では延期でも上映の方向に進むことになった。非常事態宣言が説かれ、延期日を10月16日(金)とする。その間も感染収まらず、会場の入場制限が50名と四分の一となり、上映鑑賞の名簿作り、鑑賞の時間割依頼を一人一人に連絡し作成する。その中で人数を制限する箏はできないので、上映会場を翌日17日(土)もおさえ2日間とした。コロナ感染に一喜一憂する中10月に入り、会場の人数制限が緩和され、上映日を16日のみとした。
4.上映の教訓など
・実行委員会は、月1回を目標に行ってきたが、そこでは各団体の状況を深く把握することができず、運動を団体任せにしてしまった。
・実行委員会に参加していない団体廻りなどが事務局中心にとなり、実行委員メンバーに依拠した活動になり切れなかった。
・連合市職とは面会できずにいたが、同会派の市議がコンタクトしてくれ、市職委員長との面会ができ、運動の励みとなった。
・保育園労組は、コロナ感染の制約があり、取り組んでいただけなかった。
・多摩市では、試写会を取り組まなかった。そのため、実行委員会で完成試写会の誘いを行ったが、参加は5人もみだった。上映会を進めていく上で試写会の必要性を感じた。個々人の上映に対する意識との関係につながる。
・実行委員会に参加してくれた方々に力をいただき、幹事も前に進めた感が大きくこれが今回の取り組みの財産でもあった。
5.当日の成果
・入場者数 279名 ・チケット販売数 317枚
・合計 総収入 363,640円 カンパ 99,413円 (収支決算をして、76,390円を中央推進会議へカンパとした)