コロナ感染拡大で、「上映を2回延期」を余儀なくされたが、粘り強く、諦めないで上映を成功させた「町田」での経験です。是非、参考にしていただけたらと思います。
町田市での上映 町田上映実行委員会 事務局 松野祥江
2019年9月に発足させた町田上映実行委員会。翌年4月には上映の予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で6月に延期したが、それもまた上映できず延期を余儀なくされた。しかし、実行委員会メンバーが最後まであきらめずに宣伝、券の普及を粘り強く行い、2020年9月24日に無事上映する事が出来た。会場の人数制限・コロナ禍の不安の中でも523枚を売り上げ、当日は403名の入場者で成功させることができた。1年に及ぶ実行委員会の活動での教訓と課題を考えたい
① 実行委員会メンバーは上映運動に携わるのは初めて人がほとんどだった
・新婦人や年金者組合、地区労などの役員に声をかけ9月30日に第1回実行委員会を開催。14名の参加で田島一氏にこの作品に込めた思いを講演して頂く。
・事務局体制を決めたが、どのように進めたらよいのか分からず、映画センターの小田さんに具体的な進め方の援助をしてもらった(会場取り、ポスター・チケットの手配・宣伝方法など・・・)
・地域の実行委員会で上映運動をする際には、経験した人がいないとわからないことがたくさんあるので、小田さんに援助してもらったことは大いに役に立った
② 試写会について
・各団体に呼びかけたが26名の参加であった。来てくれた方の反応は良く、ほとんどの人が実行委員になってくれたが、試写会での成功が上映会の参加の成功につながると思うので、もっとしっかり、呼びかける必要があったと思う。
③ 事務局体制をしっかりさせ、計画を立て、実行委員会に提起、運動にしていく
・町田市民ホールで1000名の目標でチケット(1500枚)を用意。
・配布一覧表を作って各組織の代表者・個人に配布・依頼する。
・チケット取扱い所への依頼をする(久美堂書店・演劇鑑賞会・地域の園芸店など)
・各イベントに出かけていき、宣伝しチケットを売る
・町田上映のチラシと実行委員長からのお願い文章を新聞(赤旗・新婦人・年金者組合など)に織り込む。2度の延長でチラシなどの経費がかかった。
・地区労参加労組にチラシとチケットをお願いに行く
・町の宣伝紙にも依頼する(ショッパーなど)
・実行委員会の度に、チケットの売り上げを確認する
・コロナ禍で延期を余儀なくされ、一時は前売り券の回収の声も上がったが、必ず上映すると決め、宣伝する。
④ 「何としても上映を成功させたい」との強い思いが運動には大事
・夏になり少しコロナ感染が落ち着いてきたので、再々延期で9月24日会場が取れに上映を決定。実行委員からの不安の声もあったが、全国での上映運動の再開もあり、励まされた。
以前チケットを買った人からの問い合わせも多くなり、9月に入ってから売り上げが伸びた。
⑤ コロナ感染を防ぐための対策を徹底した
・当日の観客の健康把握(上映後の連絡確認)・会場の消毒など当日のやるべきことが多くなり、スタッフが必要になったが、実行委員が率先して協力者を求めてくれ三回の上映で延べ60人の協力を得ることができた。運動の広がりが成功の鍵だと思う
⑥ 上映を終えて、「上映してよかった」との充実感がみんなのものに
・当日は予想していたより多くの来場者を迎えることができた。感想文も感動したとの
たくさん寄せられた。
・実行委員会の反省で「赤字にならなくてよかったね」「再度見て、本当に良い映画だった。上映してよかった」「思ったよりたくさんの人が来てくれ、やりがいがあった」などの感想が出された。
一年がかりの上映運動であったが、あきらめずに運動を進めたことが、成功につながった。