「時の行路」映画 製作・上映推進会議のブログ

このブログは、田島一さんの『時の行路』『続 時の行路』『争議生活者』(新日本出版社)原作の映画「時の行路」に関するブログです。映画「時の行路」ついに完成しました。スタッフ 企画・中西繁 音楽・池辺晋一郎 脚本・土屋保文・神山征二郎 監督・神山征二郎 今春(2020年)公開。全国で30万人動員目指して頑張りましょう!

「対談 現代の争議生活者を語る」より 8

山口 今やっぱりこの解雇が事業計画にも影響しているのです。

ご存知だと思いますけれどもパイロット不足というのは深刻です。

JALパイロットの首を切りましたが、一人前の副操縦士になるのに

訓練で四、五年かかります。ですから、採用されてもすぐにパイロット

にはなれません。そういう中で私たちパイロット八十一人を解雇して

しまったわけです。破たん後、解雇以前に、希望退職などでパイロット

八百人近くが会社を去りました。そこに加えて希望退職に応じなかった

八十一人が解雇されたわけです。しかも驚くことに私たちを解雇した

のちに、二百人ほどのパイロットが辞めちゃっているのですね。それで

同業他社へ。

田島 それは、愛想を尽かして辞めていった。

山口 愛想を尽かしてです。外国航空会社やLCC(格安航空会社)に

行っちゃいました。だから人数はもう足りないわけです。ところが、

パイロットが足りないにもかかわらず、会社は事業計画を拡大しようと

考えているわけです。路線を延ばしたいけれども延ばせばせないわけです。

かつては自衛隊出身者を採用するとか、外国人の採用などありましたけれども、

また同業他社からの採用、毎年、これもまたできないわけです。

希望退職で辞めた人で戻りたい人もいるわけですが、先輩が首を切られた

ままの状態では自分は戻れないと。つまり争議がなくなれば、戻れる環境が

できるわけです。会社の方も争議が解決しなければパイロット不足が解消できない

ことはわかっているはずです。問題解決の先送りが、結局は事業計画の

行き詰まりをつくっているわけです。(続く)