「時の行路」の舞台になった労働組合JMITUの前中央委員長だった生熊氏の言葉には、組織リーダーとして、個人を大切に思う「人間愛」、組織論の前に人と人の連帯を根底に持つ労働組合の持つべき根幹を語ってくれていて、いつ聞いても感動します。
「『靴が減らない争議団は勝てない』のセリフは、40年以上も前の自分の争議の時に僕が作った言葉です」「争議に勝つことを追求するのは当然ですが、それとともに争議が終わった後の組合員の人生を考えることが大事で、眠れぬ日々、飲めぬ(?飲めます)酒を飲み過ぎて、電柱柱と真正面からケンカして眼鏡を壊しケガもしました」と、さらりと語る中身の濃さ。カンパという形で五味さんに寄せられた「労働者の連帯」の意味を嚙みしめたいと思いました。上映に協力してもらうように労働組合と話すキーポイントは、組合員拡大と社会的支持の広がりのためには「最賃と非正規問題」ではないだろうか。その力になる可能性がある映画と訴えることが大切です。「書いちゃだめよ」なんて言いながら楽しく、とても有意義なお話でした。
田中もとじ氏は、配給会社を倒産、再起させた経験を話され、その経験を足立上映推進会議で力を発揮させている体験談を話され、足立での上映計画を大きく推進させてくれています。
それぞれの立場から、それぞれの角度からの講演を一堂に会して聞きますと、映画「時の行路」の意義の大切さがより深く明確になり、「素晴らしい映画を作ったのだ。成功させよう!」という思いが深まりました。
5人の皆様、有難うございました。
簡単に報告した推進会議では「自分たちも話の内容を聞きたかった」という意見が出されました。
翌日も講演を受けてさらに学習会をした映画センター加盟の配給会社の方々もやる気が出て、製作者側と配給会社との契約内容に納得されて、取り組みが大きく前進しているとの報告を受けました。
上映の成功は、各地の上映実行委員会と配給会社が、それぞれの立場で協力し合うこと。
実行員会が出来ているところは、次々と試写会、上映日程、劇場公開等の予定が入っています。
実行員会設立の大事さを実感します。
ぜひ、映画「時の行路」成功を願う皆様、それぞれの地で実行委員会設立にお力をお貸しください。
質問、相談に乗ります。応援、支援にも出向きますので、よろしくお願いいたします。
最後になりましたが、
このように素晴らしい学習会を準備、開催して下さった、映画センター全国連絡会議の皆様、事務局の方に厚く御礼申し上げます。