「時の行路」映画 製作・上映推進会議のブログ

このブログは、田島一さんの『時の行路』『続 時の行路』『争議生活者』(新日本出版社)原作の映画「時の行路」に関するブログです。映画「時の行路」ついに完成しました。スタッフ 企画・中西繁 音楽・池辺晋一郎 脚本・土屋保文・神山征二郎 監督・神山征二郎 2020年公開。全国で30万人動員目指して頑張りましょう!                          公式ホームページは、https://www.tokinokouro.kyoudo-eiga.co.jp

ワタミ創業者、過労自殺遺族に”働くのは悪いことか”と発言

 しんぶん赤旗3月15日号の3面に上記記事が出ていましたので紹介します。

 13日の参院予算委員会中央公聴会で、目を疑いました。「働き方改革」を

めぐる公述人質疑で、自民党からワタミ創業者の渡辺美樹議員が質問に立った

のです。同日の公述人には、過労自殺で夫を亡くした中原のり子氏(東京

過労死を考える家族の会代表)らが出席していました。

 居酒屋チエーン「和民」を展開するワタミでは、2008年6月、入社2か月の

女性社員=当時(26)=が自殺。時間外労働が付き140時間を超える過酷な

長時間労働が原因だったとして、12年に労災が認められています。

 渡辺氏は質疑で、「私も愛する社員を亡くした」と強調したあと、「国会の

議論を聞いていると、働くということが悪いことのようだ」「国を挙げて

”働くな、働くな”というようではいけない」などと発言。「働くということ」

について質問しました。

 公述人の東京過労死を考える家族の会代表の中原のり子さんは、「仕事と

命を比べれば命を大切にすべきだ」と答えました。

 渡辺氏はさらに、長時間労働をいっそう深刻化するとして過労死遺族らが

強く反対している高度プロフェッショナル制度について、希望する労働者も

いるとして導入を主張しました。

 働く人の命を奪う長時間労働が深刻な問題になる中、国会の議論を「働く

ということが悪いことのようだ」と愚弄し、高プロ制度の導入を歓迎する

渡辺氏。「愛する社員」を亡くした反省は本当にあるのでしょうか。よりに

よって”ブラック企業”の創業者をこの問題の質疑に立たせた、自民党の見識

も問われます。