「時の行路」映画 製作・上映推進会議のブログ

このブログは、田島一さんの『時の行路』『続 時の行路』『争議生活者』(新日本出版社)原作の映画「時の行路」に関するブログです。映画「時の行路」ついに完成しました。スタッフ 企画・中西繁 音楽・池辺晋一郎 脚本・土屋保文・神山征二郎 監督・神山征二郎 2020年公開。全国で30万人動員目指して頑張りましょう!                          公式ホームページは、https://www.tokinokouro.kyoudo-eiga.co.jp

中西ゼネラルプロデューサーが、今後のことについてブログに書きました。

 昨日、中西ゼネラルプロデューサーが、「時の行路」映画の今後について、

ブログに書きました。シナリオの完成と資金三千万円の実現です。重要な中身

ですので、ここにコピーし再掲させていただきます。是非お読みください。

 時の行路―翼もがれても― シナリオの今後    2018年7月28日 中西繁

7月20日から22日までシナリオ検討会をした結果の今後の方向性について私の考えを書きます。

今後の方向性
① 本部での脚本検討部会の合宿という位置づけとはいえ、自由参加としました。しかし地方からの参加もそう簡単ではない中で参加者は(8,9名)期待したよりは少なかったのが現実です。一般サポーターからのご意見は今後とも文書その他で受け付けますが、今後は両監督と脚本家とのすり合わせを本格的に進める段階に移行したいと思います。
② 土屋保文さんは昨日八戸に取材に行かれました。地元国民救援会八戸支部長の阿部忠男さんに案内をお願いしました。伊豆で出された意見を反映させて第3稿を書かれると思います。それと並行して宮崎信恵監督からかなりの意見があるそうで、すり合わせを進めていただきます。
③ 伊豆での検討会はかなりの成果があったと思います。中身の議論はあとで項目的に書くことにしますが、大きな発展は映画の舞台を栃木(宇都宮)から伊豆(三島市伊豆の国市)に変更しようという事です。ロケ隊の本部を伊豆の国アートビレッジに置き、撮影を近辺ですればかなりの経費が浮くからです。栃木の大平地区よりも風景が変化に富んでいますし、自動車工場の立地としても自然です。工場、病院、社宅のロケ候補もかなり確かなものが出てきました。
④ 8月中に第3稿を期待し、9月末までに3,000万円の製作資金を集めて製作発表をするというのが目標です。それにはまず資金。そしてシナリオの完成。メインのキャスト。
それにはロケの日程も大体決めなければなりません。そうした計画の中でシナリオ第3稿は両監督も合意の内容にしていただきたい。それを150部印刷に回します。

以上が今後の方向性と考えています。

伊豆シナリオ検討会での議論

全体で3回の検討会をしました。まず、全体にわたっての意見を出し合い、
その後、前半、中盤、後半の3つの部分ずつに意見を出し合うということにしました。
神山監督からは初稿は2時間半ぐらいの映画になってしまう、削らなければならなかった。第2稿は56ページ。1ページ2分ぐらいなので1時間52分。ちょうど良くなった。中身は80%ぐらいは来たと思う、あといろいろ詰めていくことはあるという総括的な意見でした。その他の方々もシャープになった、スピーディな感じになった、ドキュメンタリータッチでもあると、好感を持った意見が出ました。宮崎信恵監督はかなり違った意見。脚本は、プロパガンダ的、ステレオタイプ的で、派遣労働者の実情の深刻さが描かれてない 組合関係者はわかるけど一般の人の共感が得られるか 洋介は人間的特性で頑張ったというのでなく仲間たちの支援で頑張れたということが表現されるべき 雇用政策への怒りを届けるような内容にしたい いま生きている人達の息づかいを感じさせたい 女性の存在、夏美はどういう女性か、弱弱しすぎる 夏美が洋介の尻を押すぐらいでなければだめ という意見でした。(個々に書くと宮﨑監督からは違うわよ、という声が出そうですが反対意見は大事なのであえてメモ通り書きました)
 

個々の意見

・女性をどう描くかという点では弁護士を女性にしたのは良かったのではないか
・派遣会社の社員寮2段ベッドは無いのではないか
・夏美が近所の人から言われて洋介のことを理解してしまう、もっと魅力的な女性であるべき
・高速バスで来て、中華料理 注文の仕方 ? そもそも洋介の部屋を見に行かないのか
カラオケボックス ? 
・P13後ろから10行目台詞 桑山➡洋介
・P13後ろから9行目 「連合組合」➡「組合連合」
・P27 「別嬪さんなんだから、躰売ってでも稼げるだろ」役所の窓口の人はこんなこと言わない。役所から苦情が来る
・デリヘルの職業の様子?
・由香里の役を若菜で一体化させたのはスッキリした
P37 「社命」➡「社運」   「某所から」をトル   来年「度」下期
議事録のコピーを、法廷でびりびり破くか?
・P44 八戸駅 雪化粧した駅舎から洋介が出て来る 新幹線の駅は近代的 八戸本町駅がいいのでは
・P51 「マツヨシやシマダ」・・・自動車会社らしくない名前
・P56,7 涼一の父に対する気持ちの変化
・涼一はセメント工場に勤めるより、漁師見習いの方が映像として面白くなるのでは? イカ釣り漁船の出帆とか
・洋介と夏美の病室でのやり取り  いろいろな意見が出ました。

 

脚本家の経過

1 大沢豊監督に脚本依頼➡都鳥兄弟に外注
2 高橋正圀さんに依頼
3 宮﨑信恵監督が自ら試案
4 土屋保文さんが立候補 脚本発注
5 神山征二郎・宮﨑信恵共同監督に決定

こうした経過を経てきました。全国からの意見は引き続き受けつけ、土屋さんに伝えていきますが、一応区切りをつけたい。
今後は先に書いたようにLLPも設立して製作母体が出来て来るので、脚本をまとめて行きたいと思います。
土屋保文さんには両監督と映画のシーン、映像も構想したしたうえでのシナリオの完成を目指してもらいたい。